11 Nov 2022
2022年11月11日
近年の国際情勢の動きは、グローバル化の失敗を増幅させた。サプライチェーンの寸断、食糧とエネルギーのインフレ、新型コロナウイルスの世界的流行において少数の多国籍企業に利益を流すことになった知的財産権から生じるワクチンの不公平な分配などである。これらの問題への対応策として提案されているのは、リショアリングやフレンド・ショアリング、国の生産能力を高めるための産業政策の制定`などである(Stiglitz, 2022)。グローバル化に対する賛同は、経済発展と安全保障のために少なくともある程度の国境は必要であるという認識へと変化したようである。
グローバル化はその頂点に達したのだろうか。その衰退をいかにうまくコントロールするか。このような観点から、コンラート・アデナウアー・シュティフトゥング(KAS)のアジア経済政策プログラム(SOPAS)は、以下のトピックに焦点を当てた5つのペーパー「脱グローバル化エッセイシリーズ」を発表する。脱グローバル化は経済と経済政策にどのような影響を与えたのだろうか?
脱グローバル化エッセイシリーズ、最終回は「脱グローバル化への軌跡:問われるドイツのレジリエンス」と題するエッセイだ。現在のドイツにおける国際経済政策立案の議論に影響を与えている2つの重要なファクター、すなわちロシアの対ウクライナ戦争と中国との戦略的競争について考察する。
Author: アクセル・ベルガー
著者 アクセル・ベルガー
Project Lead: クリスティタ・マリー・ペレズ
プロジェクト担当 クリスティタ・マリー・ペレズ
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