Language
⽇本プログラム
提供朝日新聞

日本は東アジアにおける最大の民主主義国家であり、ドイツや欧州にとって、志と価値観を共有する長年のパートナーです。

「自由で開かれたインド太平洋」構想以前から、日本はインド太平洋地域において指導的な役割を果たしてきました。そのため、日本との協力は、平和と自由を維持するという観点から、その重要性が一層高まっています。ドイツはこのような日本の指導的役割を適切に認識し、様々な分野における協力や二国間関係の深化に努めています。 

地政学的に明らかなように、グローバルなパワーバランスは大西洋から太平洋へと移行しています。地域における安全保障上の課題に向き合うためには、私たちコンラート・アデナウアー・シュティフトゥング(KAS)のような組織を通じた多国間・二国間の対話が不可欠です。アジアと欧州との対話とネットワークの架け橋として成果を挙げることがこの日本プログラムの役割です。 

「 日本プログラムは、安全保障、エネルギー・気候変動、テクノロジー・社会問題を主な政策的テーマとして、日独・日欧関係の発展に努めています。」

これらの目的を達成するため、KAS日本事務所は、日本とドイツの直接交流の発展と促進に努めています。具体的には、議会間の話、キリスト教民主同盟と自由民主党との政党間対話、その他の政党との積極的な交流や、専門家によるフォーラム、カンファレンス、スタディー・ツアーや奨学金などが挙げられます。 

ドイツの政治財団であるKASは、グリーン成長、経済的・社会的繁栄、安全保障やレジリエンスなどの未来を形作る政策分野に積極的に取り組み、日独の共通点を明らかにすることで、両国の政策議論に貢献しています。このようにして、共通の価値観に基づいた民主主義国家の同盟を強化することが弊財団の中核を成す目標です。 


コンタクト
瀧口 直輝

シニアプログラムマネージャー、
日本プログラム


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新着情報

日本の女性:政党型クオータを巡るドイツの事例

Posted on: 21 Sep 2023

日本のジェンダー平等への道は長く、困難なものであり、政治分野でも持続的な課題が存在している。近年、ジェンダーギャップを埋めるために様々な取り組みが実施されているにもかかわらず、世界経済フォーラムが6月に発表したジェンダーギャップ指数報告書によれば、政治分野における日本のジェンダーギャップ指数は146カ国中138位に急落した。実際、日本の政党の多くは男性中心であり、候補者の選定から政策立案に至る様々な場面でジェンダーバランスが欠如している。これは政党という組織の構造上の問題や社会の在り方から大きな影響を受けている。諸外国の事例から組織内のジェンダーバランスを巡る取り組みについて学び、このような党組織の在り方を見直すことは、政治家や政党が自身の在り方を検討する上での一助となる。 本「日本の女性」シリーズでは、昨年の社会、ビジネス分野に続き、今回は政治分野に焦点を当て、女性の政治参画、政党における内部クオータ(政党型クオータ)に着目した分析を行う。 上述の背景を踏まえ、KASでは政治分野における男女共同参画の実現のためには、各政党の取り組みが重要であると考え、その事例の一つとしてドイツ・キリスト教民主同盟が近年強化したジェンダーを巡るクオータの試みについて、現状と課題を学ぶ機会を提供する。ドイツの保守政党が如何にこの課題に取り組んでいるのか、どのような手段で男女共同参画の実現を図ろうとしているのかという点を通して、党組織の在り方を模索することを目的とする。 詳細 日時:2023年10月4日(水)17:00~18:30(日本時間)、10:00~11:30(中部欧州夏時間) プラットフォーム: Zoomウェビナー 言語: 日本語およびドイツ語 こちらのリンクからZOOMへの参加登録をお願い申し上げます。 ご登壇者 国際人道プラットフォーム(IHP) 菅野志桜里代表理事 上智大学 三浦まり教授 キリスト教民主同盟 ローニャ・ケマー独連邦議会議員・キリスト教民主同盟連邦執行役員 コンラート・アデナウアー財団本部 ダナ・フェナート研究員