「自由で開かれたインド太平洋」構想以前から、日本はインド太平洋地域において指導的な役割を果たしてきました。そのため、日本との協力は、平和と自由を維持するという観点から、その重要性が一層高まっています。ドイツはこのような日本の指導的役割を適切に認識し、様々な分野における協力や二国間関係の深化に努めています。
地政学的に明らかなように、グローバルなパワーバランスは大西洋から太平洋へと移行しています。地域における安全保障上の課題に向き合うためには、私たちコンラート・アデナウアー・シュティフトゥング(KAS)のような組織を通じた多国間・二国間の対話が不可欠です。アジアと欧州との対話とネットワークの架け橋として成果を挙げることがこの日本プログラムの役割です。
「 日本プログラムは、安全保障、エネルギー・気候変動、テクノロジー・社会問題を主な政策的テーマとして、日独・日欧関係の発展に努めています。」
これらの目的を達成するため、KAS日本事務所は、日本とドイツの直接交流の発展と促進に努めています。具体的には、議会間の話、キリスト教民主同盟と自由民主党との政党間対話、その他の政党との積極的な交流や、専門家によるフォーラム、カンファレンス、スタディー・ツアーや奨学金などが挙げられます。
ドイツの政治財団であるKASは、グリーン成長、経済的・社会的繁栄、安全保障やレジリエンスなどの未来を形作る政策分野に積極的に取り組み、日独の共通点を明らかにすることで、両国の政策議論に貢献しています。このようにして、共通の価値観に基づいた民主主義国家の同盟を強化することが弊財団の中核を成す目標です。
シニアプログラムマネージャー、日本プログラム
11月16日、コンラート・アデナウアー財団(シュティフトゥング)(KAS)日本事務所は、自由民主党城内実衆議院議員の協力を得て国会内において、キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)と自由民主党による政党間対話を開催しました。
日本の安全保障政策における必要最小限度について、その在り方を巡る議論について考察し、 論じるものである。